海静か、魂は病み

友川かずき 1981-04-05

专辑简介

編曲:石塚俊明 ミュージシャン: 友川かずきとピップエレキバンド ボーカル&アコースティック・ギター:友川かずき ドラムス&パーカッション:石塚俊明 ピアノ&キーボード&コーラス:古家恭子 ベース:清野和己 尺八&横笛:菊池雅志 琵琶:弓場幸久 ゲスト エレキギター:勝呂和夫 バイオリン:金子飛鳥 コーラス:川崎葉子/鮫島久美/野下直義/石塚節子/尾上郁子/木村さん/パンタ/福島ひろ子/矢菅裕子 プロデューサー:長谷川勝彦 制作相談役:中江洋之/波田野紘一郎 ジャケット絵:友川かずき 写真:石垣章 協力: 安部俊彦 大島渚 菊池豊 外波山文明 山本晋也 はみだし劇場 もきち 酒番:たこ八郎 前作同様、1曲目が激しい。いきなり「殺してやる殺してやる殺してやる」と迫ってくる。エヴァンゲリオンより10年以上前の話だ。この「彼方」という曲、作詩者の名前を見ると映画監督の山本晋也なので驚く。これと「椿説丹下左膳」とは、はみだし劇場の公演の主題歌として作曲されたものである。 今(1998年)改めて聴き直してみると、世紀末を見透かした予言的なアルバムに思えてくるから不思議だ。当時世間を騒がせた金属バット殺人事件からインスピレーションを得たという「殺人と青天井」は字義どおりの「ハード・コア」と化しているし、石塚俊明とのステージではほぼ定番の「一切合財世も末だ」に至っては、「ポカリポカリ」と生まれた命が「カクンカクン」と息絶えてゆく。 「山頭火よ」(種田山頭火は友川かずきの自殺した弟・覚-詩人-が敬愛した放浪の俳人)は、友川かずきの詩に他人が曲をつけたという珍しいもの。また、「木々は春」という現在の作風にすんなりつながりそうな佳作が収められている点も見逃せない。 なお、CDのライナーノーツは田口史人氏。