专辑简介
プロデューサー:生悦住英夫
エンジニア:吉田武司
ジャケット絵:友川かずき
録音場所:スタジオ「J」
友川かずきの音楽作品は、1986年のシングル「生きてるって言ってみろ/ダンス」のリリースを最後に実に7年もの間新作が発表されず、この1993年の時点ではそれまでに出されたレコードもすべて廃盤になっていた。そんな折にPSFレコードからリリースされた本作はまたたく間にベストセラーとなり、デビュー以来初の再プレスを記録した。皮肉にも、大資本ではなく小資本のレーベルからリリースされた本作のほうが売れたのだ。それも、弾き語りオンリーの、全曲一発録りのアルバムが。また、本作は現代音楽の作曲家・三枝成彰氏によって絶賛された。
ちなみに、殺人犯であり作家であり死刑囚でもあった永山則夫の詩に曲をつけた「私の花」(原作は『無知の涙』に採録されている)は、発表したのはこれが初めてだが、20代前半のころ、本を読んですぐに作曲したものだという。
今も残っているかどうかわからないが、PSFレコードの店舗であるモダーン・ミュージックで、友川かずき自身が所有していた『やっと一枚目』が売られているのを見かけたことがある。本人はあまり意識していないようだが、透明感あふれる楽曲群からは、何かがふっきれたという感じが伝わってくる。
なお、ライナーノーツ(エッセー)は、友人であり、ライバルでもある三上寛が執筆している。