北風が貴女の香り運んでくるよ

もう二度と戻らない　懐かしいあの時

忙しい毎日　心の片隅に

今も残っているんだ　小さな傷跡が

ゆらりゆらり　舞う羽のように

愛はそこにあるから

するりするり　指をすり抜ける

その時まで気付かない

街角でふいに見かけた貴女の横顔

新しい彼は優しそうだね

教室の窓辺で　煌めくチョークの粉

迷惑そうに笑ってる　貴女の笑顔忘れない

ひらりひらり舞う花びらが

貴女の姿隠して

ゆらりゆらり陽炎のように

記憶の彼方に消える

人と同じような生き方を

選べないアタシの事

時々でも良い思い出してね

遠い空の下で

ゆらりゆらり風に吹かれる

白い百合の花のように

忘れ去られていく　人知れずに

恋心を抱いたまま

ゆらりゆらり　ひらひらひらり

戻らない時を思い

誰もいない一人の荒野を

ゆっくりと歩きだそう