時の彼方にひとつの願い
綻び焦げ付いてゆくテクスチャ
記憶が眠る大地を辿り
示した風の座標
いずれ還る世界
乞う白銀の夢
語り継ぐ未来へ
守りたい名もなき証を
悲しみに吹かれても
迷わぬように
美しく飛べずとも構わない
描いた翼で
枯れた土にも一輪の花
虚空のベールに霞む蜃気楼
雲路は続く 目覚めの先まで
たとえ定めでも穿つから
生まれ来るもの
朽ちていくもの
何を得て何処へ向かうのか
星を連れまた交わる場所で
未知を越え飛び立つ
この胸に残る痛みさえ
愛しさに変えられる
抱きしめられる
もう何も傷つけるものはない
描いた翼で