アンチナタリズム (Cover: 斯芬克斯) - 夏野
もう朝は来ないね
ひとつひとつだけ創り出した
貴方の片側 中まで
また俯いていた
今は悲劇の様
跡を辿る内気づいた
相容れないと
何度絡まり合って解れた?
損得勘定の愛想
やっと這い上がった舞台から
転がり墜ちて腐っていく
「どうせ
誰も居ないのでしょう?」
ああ 揺蕩う言葉と音から
溢れ出すあの日の追懐は
朧げな街と混ざり合い
手を重ねて沈んでいるの
逆巻く心の渦ごと
この身を取り去ってしまえば
現まで溺れることなど無いわ
もう岐路は無くなった
非情が蔓延って
朝を指した
まだ雨模様だと覚った
きっと誰かの食べかけの音に
愛憎相半ばしている
焦燥から沸き出した視線に
丸め込まれてる心臓と
どうせ
泣いていたいのでしょう?
ああ 揺蕩う言葉と音から
溢れ出すあの日の追懐に
産まれた凡ゆる愛もいつか
溶けて消えて往くのでしょう
霞みだす僕らの真上に
隠れた名ばかりの歌は
おどけて笑うしかないから
疲れ果てて泣いているの
ああ また一つ
重ねた罪さえ
明日の欠片と言うのなら
もうこの足踏み外す事など無いわ