氷結の夜 - 島みやえい子 (岛宫荣子)
ああ瞳流れる雪の花びら
わたしの胸
そっと白く染めるの
指を伸ばして
ひとすくい散らしてみる
誰か抱きしめて
感じさせてぬくもり
澄んだ水面写す
凍る世界に
想いポツリと波紋描くの
まぶた震わせ
今はただ時を紡ぎ
浅い夢見ながら私
眠り続ける
胸に秘めた願い
いつかきっと叶う
そうよ目を開ければ
微笑む誰かが
ああ瞳濡らしてこぼれる雪を
そっとぬぐい去る熱いくちびる
指をからめてその吐息
耳に触れる
つよく抱きしめて
想いを告げるあなたに
今は夢の中を
一人さまようけど
いつか目を開ければ
微笑むあなたが
微笑むあなたが