アンブロシア - 鹿乃 (かの)
明日をこの薄黒い瞳で見て
毎日は無意味なものと
決め付けてた
誰にも
この感情は分からないと
後悔を後に立たせる自分がいた
飛び込む
水の飛沫は青い衝動
ほら聞こえるでしょ?
アンブロシア助けてよ
アンブロシア隠された
本当の意味を知らないまま
アンブロシア僕たちは
アンブロシア壊れたら
暗い夢の中で朽ち果てゆく
時間を幼い頃に巻き戻して
透明な花のつぼみを握りしめる
孤独は安心安定と背中合わせ
連帯は自己と意思の狭間で去る
繋がる新しい糸無限のノイズ
ほら靴を飛ばそう
アンブロシア助けてよ
アンブロシア絡まった
無数のため息に溺れて
アンブロシア僕たちは
アンブロシア眠ったまま
祈り届かずに儚く散る
閉じたドアの向こう
抜け殻が僕の足元すくう
はだしで駆けた先に揺れる
白い棘突き刺さる世界
ずっとずっと
待ち望んでいるのは
透き通る空
アンブロシア助けてよ
アンブロシア今すぐに
声をあげたって消えてく
アンブロシア永遠なんていらない
そう欲しいものはたったひとつ
僕が僕でいられる場所