硝子に映る横顔
いと美しき姿に
一目会いたいと願う
許されぬ恋
幾つもの瞬き超え
巡り会えた喜びを
空舞う気持ちを余所に
走り出す君
幻のボクの存在に
目を合わせ見つめられますか
鈴の音が聴えたら
想い届きますか
風に靡く黒髪の
甘い香り気包まれ
隣に座り込んでは
覗き見る華
刻まれた時を眺め
待ち人来ぬ切なさに
流れる真珠の粒は
我が涙かな
すり抜けるボクの手悲しく
触れたい願い叶いますか
鈴の音が聴えたら
声は届きますか
どうか気付かすにこのままで
貴女のそばにいられますか
月欠け見えなくても
想い残るように
泡になるそして消えてゆく
何も望むことはないから
奏でる鈴のように届け月の詩