あの時見た鳥は今 - 花澤香菜 (はなざわ かな)

運命のスパイラルは

どこに繋がっているの

それがわからないから

私気ままに生きる

楽しければそれでいいとは

思わないけれど

空高く飛んでいる

あの鳥のように今

自由に生きていくことが

私の生き方

どうにもならない夢に

悩んで苦しいんで

毎日が過ぎていくなら

あの空の鳥たちは

どこを目指せばいいの

何を求めて

私の恋のベクトルは

誰に向かっているの

都会のこの人波の中

空を見上げる

数え切れない人達と

すれ違うけれど

昼風に押されぬように

季節が過ぎていく

あの風はどこから来て

どこに向かってる

駅の方に満員電車の中探すの

知恵の輪が偶然

解けることもあるはずだから

幼い子供のように

どこかで信じてる

今思えばあの出会いが

私を変えた

戻れない時の流れに

飲み込まれていく

彷徨っていた街の色が

違ってみえるの

空高く飛んでいた

あの時の鳥は今

私の心の中の

自由に飛び回っている

それは楽しそうに

気ままに目的もなく

高く空高く