ねぇ、神様どうか奪い取ってよ 

わたしから限りのない命を 

こんな姿はいらない 

そっと堅いフィクションの殻籠った 

 栄誉の水に溺れる君を側で見ている 

名誉の底に沈むその目はわたしを見ている 

「もうたくさんだ…」水面に映る表情を 

醜い張り付いた笑顔の面で偽り孤独を隠すんだ 

  ねぇ、教えてよ生まれた意味を 

作り物の命の価値を

 感情なんてもの 全てはレプリカ 

褪せる情動 埃が積もっていく 

 存在意義を見失い踠く 

無数の白い手は無理に自我を器に押し込める

 「もう限界だ…」あるべき形の日常が 

自尊心と共に傷付けられたと

 失敗作は崩れてった 

ねぇ、壊してよ退屈な日々を

 束の間の甘い夢さえ 

荒んでゆく まやかしの街

 叫ぶ世界 ただ見つめていたんだ  

この身が朽ちぬその理由を 

愛を紡ぐ使命と知った  

 神様どうか奪い取ってよ 

わたしから限りのない命を 

こんな姿はいらない 

あなただけの特別でありたかった  

 ねぇ、教えてよ生まれた意味を 

可能性に溢れる歌で  

刻み込んで 修復の光 

重ねた愛は未来へと 

ねぇ、踊りましょう最期の刻を 

ありのままの無垢なあなたで 

終幕まで手を離さないで 

眠り醒める 虚構にさよなら 

大量に贋造された一人っ子並ぶ中でもきっと

あなたは間違えることなく見つけてくれるでしょう

特別でなくていい ずっとこの言葉に焦がれてたんだ

「あなたの代わりはいない」ただそれだけだった

神様どうか奪い取ってよ 

わたしから限りのない命を 

こんな姿はいらない 

解けぬ呪い合いに心満たした