もう二度と戻らない

僕らだけのおとぎ話

世界の広さをまだ

知らなかった頃

僕らは

未来(あす)を夢見ていた

移り変わる景色に

色んな色を見て

何気ない物を

宝箱にしまった

世界の狭さに

気づいてしまって

あの日々は

幻だと言われても

それでも

覚えているよ

それでも

忘れない、君と描いた

もう二度と

戻らない

僕らだけのおとぎ話

絵本の世界の様に

足下は色とりどりで、

この星の全てに

願いをかけていたけど

あの季節に見ている

色も僕らもうきっと

一緒では無いだろうけど、でも

あの日々に、ほら見つけた

僕らだけの色を

今もまだ、変わらず

愛おしいと想うんだ

そう僕らは生きていく

もう空は飛べないし、

あの宝箱も開かないけど

それでも

覚えていて

それでも

忘れない

僕ら描いた

ちっぽけな

世界の隅で

紡いだ君とのおとぎ話

眠りにつく日まで