夏の月 - 杏里 (Anri)
詞:西尾佐栄子
曲:ANRI
本を読んでも眠れない夜
あなたの背中を見てた
重い硝子の窓を開けたら
気持ちいい風が吹いた
いつからか気がつけば
頬づえついて ぼんやりしている
古い灯台 白い波
光る海 何かを探すように
月だけが知っていた
私達のこの恋は
いま小さな花火みたいに
ひっそりと終わるの
ふたりよく来た葉山の砂に
足跡残し歩いた
ボトルのままの冷えたミネラル
おでこにつけて思った
優しさも 我が儘も
弱さも全部 わかって私は
あなたを愛し
なにひとつ怖くない
そんな自分怖くて
体の温もりに
変わらないこの暮らしに
甘えあってお互いが
だめになってしまうのなら
別々に生きていく
だれも知らない明日を
まだ私も知らない私
見つけだしてみたい
ふたりきりこのままで
黙ったままで
あの星祈ろう
旅路のような長い夜
明けたとき
微笑みあえるように
時計を戻しても
悪いところ直しても
きっとふたり同じこと
繰り返してしまうのでしょう
夏の月が見ていた
私達のこの愛は
いま小さな花火みたいに
美しく心に
月だけが見ていた
ふたりのこの恋を