まにまに - 麹町養蚕館
词:paraoka
曲:paraoka
難破津に咲くやこの花冬ごもり
今を春辺と咲くやこの花
もろともにあはれと思へ山桜
花よりほかに知る人もなし
久方の光のどけき春の日に
しづ心なく花の散るらむ
花の色は
うつりにけりないたづらに
わが身世にふるながめせしまに
人はいさ心も知らずふるさとは
花ぞ昔の香に匂ひける
春過ぎて夏来にけらし白妙の
衣ほすてふ天の香具山
夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを
雲のいづこに月宿るらむ
今来むといひしばかりに長月の
有明の月を待ち出でつるかな
滝の音は絶えて久しくなりぬれど
名こそ流れてなほ聞えけれ
村雨の露もまだひぬまきの葉に
霧立ちのぼる秋の夕暮れ
このたびは幣もとりあへず手向山
紅葉の錦神のまにまに
かささぎのわたせる橋におく霜の
白きを見れば夜ぞふけにける
天つ風雲のかよひ路吹きとぢよ
をとめの姿しばしとどめむ
花さそふ嵐の庭の雪ならで
ふりゆくものはわが身なりけり
咲くやこの花
咲くやこの花
神のまにまに
神のまにまに
咲くやこの花
咲くやこの花
神のまにまに
咲くやこの花