城壁の街ムカロべ - 初音未来 (初音ミク)

词：ふる

曲：ふる

古びた揺り籠を背に

見据えた荒野が牙を剥く

震えるか細い腕を

今振りかざせ少年の日よ

日陰を横切る黒猫

狼が潜む路地裏

立ち止まらない喧騒は

遠く不安の芽が育ちだす

見知らぬ住人は

遠巻きに品定め

人目が多い料理店

たじろぐ足取りに

狭まる空模様

振り返るな進め

陽が照らす間に

Jetzt geht's los

駆け抜けた先は

Jetzt geht's los

箱庭のゴールドマイン

Jetzt geht's los

その横目に映る

泥まみれの原石に気付かない

足早な川風が

異国の香りを連れて来て

石畳の街を吹き抜けた

錆び付いた看板が静かに軋む

小さな橋の欄干彩る花束から

ふっとひとひら

背中押す追い風と共に

歩み出せ少年の日よ

世界の終わりと信じた城壁は

案外もろくて

蹴り飛ばした穴の先には

何が見えるというのだろう

魅惑の迷路に誘われ迷い込む

子羊を見下ろす大聖堂

窓際の紳士は

紅茶のカップを傾ける

焦らずとも夜汽車は

まだ夢の中

Jetzt geht's los

駆け抜けた先は

Jetzt geht's los

薔薇満ちるゴールドマイン

Jetzt geht's los

その片隅に生きる名も

忘れた花に気付かない

高飛車な鐘の音が

殺風景な現実を連れて来て

僕の目を貫いて染め上げた

薄汚れた外灯に群青が灯る

Jetzt geht's los

行き着いたここは

Jetzt geht's los

箱庭の大団円

Jetzt geht's loss

壁の向こう側に至る

最上の答えをさぁ

Jetzt geht's los

駆け抜けた先は

Jetzt geht's los

箱庭のゴールドマイン

Jetzt geht's los

その頭上に映る

逆さまの世界に気づいた

ロビン・フッドは

弓を射って少年の僕を

また引き留めた

旅立ちの見送りはもう沢山だ

目印の五差路轍と石の門辿る

風見鶏の関所小さな合言葉

くすんだ街から

さよなら