夜の蜃気楼 - キネマ106
夜の蜃気楼
彼方へ消えてく
陽のぬくもりだけ残して
色に満ちた空の下
響き渡る号令描く軌跡
耳を撫でる汐風と
君の声が心地よくて
何気ない日々も
競い合った日々も
変わらず続くものだと
思ってた
夜の蜃気楼
君は消えてくの?
吸い込まれるように
輝く空の碧さと
いつもいつまでも
変わらない笑顔が
陽の光あびて揺らめく
君のいないこの部屋は
少し広く感じるモノクロ模様
窓を叩く潮騒に君の声を
聞いた気がした
他愛ない日々を
一つずつ綴り
想いを隠す言の葉に
こめた願い
夜の蜃気楼
彼方へ消えてく
霧に溶けるように
輝き視界塞いだ
真夏の蜃気楼
彼方へ消えてく
陽のぬくもりだけ残して
夜の蜃気楼
君は消えないで
掴むように差し出した手は
空を泳いだ
いつもいつまでも
変わらない笑顔が
陽の光あびて揺らめく
夏に咲く蜃気楼