木洩日 - otetsu
狭く苦しそうに
詰め込まれた言葉
取り出すと全て
消え失いそうで
膨らみ萎み溢れ壊れ
愛情は空の彼方簡単にね
この手の中
開ける事の無い手紙
胸に写して
浴びる熱量
揺れ落ちる木漏れ日
描く想いが形を成して
鍵をかけて胸の中
生きていた一番の証明
項垂れた背中を
見えない想いが優しく押した
溶かし込んだ幸福の日々
またいつか
きっと水も無いのに
溺れていたのだろう
沈んだら全て消え失い
そして
振り返るように何気なく
少しだけ奥に触れれば
吸い込まれそうな程
今では大き過ぎて眩し過ぎて
複雑に絡む感情に
振り回されてた
こみ上げる喜び歌う声
どうしてそんなに
辛そうな声で
揺れ落ちる木漏れ日
描く想いが形を成して
鍵をかけて胸の中
愛された生の証
季節重ねて
生命巡る螺旋の中で咲いた
心寄せる事は無く
この声は届いてませんか
今もまだ木漏れ日の中佇み
連れて行くよ
溶かし込んだ幸福の日々
またいつか