Depressing - yuiko
駆けた月を見上げた
埋まらない心みたい
少しずつ近づいては
不安になり離れた
走り続けたはずの足は
止まったままだ
なぜ思い出の中君が笑ってる
微かに残った香りを辿る
許されるなら願った代償
一人の世界でもう何も見えない
悲しい夢は時計を止めた
目を閉じても眩しい
遠く光る景色は
もう二度とこないだろう
暖かく過ぎた日々
一人選んだことは
間違いじゃないと言えるだろう
広っがてゆく影に怯えてた
目の前には何もないのに
何度声に出しでも
君に届かない
まるで掴めない幻のよう
それならもうこの糸を斬って
繰り返しても繰り返しても
ただ息を吸い込むだけなら
意味などないから
終わりにしよう
今この場所を壊して
止めた時計は一人じゃ動かない
分かっているけど
もう何もいらない
声に出そうと開いた瞬間
流れ込んでくる冷たい水で
言葉はもう届かない君に
思い出の中君が笑ってる
微かに残った香りも消えて
許されるまま落ち続けてゆく
暗い水の底もう何も言えない
悲しい夢と呼吸を止めて