花火 - FROZEN QUALIA
一年前歩いた道を
今は一人歩いてる
ぱっかり空いた左隣が
ひどく痛く感じた
祭り囃子が鳴り
溢れかえる人だがり
私は蛍のように
沢山の中で光った
ゆらりゆらりゆれる
影に惹かれ
カランコロンリズム
音を連れて
駆け抜けた恋戻らない夏
綺麗な花火だった
ふと周りを見渡すたびに
情けなくて悔しくて
心の隅にまだ残ってる
君の光り探した
何一つ知らない
幼すぎる恋だった
割り切ってみるけれど
なにも解决できない
ひらりひらり
花は咲いては枯れ
一瞬事に形
色を変えて
鳴り響くけど鮮やかだけど
儚い夢のようだ
声も顔も指の形でさえ
今もすぐに
思いだせるのにね
輝きはもう朧気な月
求めるたび朽ちた
ゆらりゆらりゆれる
影に惹かれ
カランコロンリズム
音を連れて
駆け抜けた恋戻らない夏
綺麗な花火だった