空を想う地で - めらみぽっぷ
词:RD-Sounds
曲:ZUN
月が落ちくるこんな夜だから
ものを言えぬことを惜しく思うか
深山にそっと人の知れず
はぐれものの猿が居たら
小さなその世界の中で
何も知らずに生きるのか
よしんばその琴線に
触れるものがあっても
けれども獣は獣
空い想けない
それだから その美しさを
表す言葉も持ちえない
そしてまた それを悲しいとさえ
感じて嘆くこともできはしない
月が落ちくるこんな夜だから
それでもただ涙を流すのだろうか
されども小さなその世界
空を見上げて生きるなら
おのれに知らぬ何かを知って
小さな願を目覚めさす
或いはただの一言
言葉を紡げたなら
きっと誓ってみせよう
空い想くこと
それだから その天さばかりを
形容す言葉も知ろうとして
そしてまた それがかなわぬこと
ある筈がないのだと怒りに震え
獣がこころはるけく
遠い空を想うときには
いつか空言を積み
己の心も騙すのか
声を上げ お前は立つのだろう
きっとそここそが
《空を想う地》(シャングリラ)
ああけれど その誓いがもとに
はるか手を伸ばして
いってしまうのか
月が落ちくる空を想う地で
空を見上げていた
この地平まで穢れ失わるる
そんな日を夢見ていたのだろうか