黒い森の甘美なる舞踏 - 叶月由罗 (葉月ゆら)
詞:葉月ゆら
曲:アメディオ
なんと愛らしい小さな姫君
頬を染めて
傍らに立つ凛とした王子
祝福の音
何故に私には何も無い
この手は細く枯れ割れて
醜くなるばかり
憎しみから生まれた闇が囁く
黒の夜
月だけが私を見てくれる
光照らされ
舞う白のドレス
残酷な朝の日が魔法を壊す前に
細やかな夢の中で貴方と踊る
灰被る姫
背中を打つ鞭
笑う商人
滲む血と汗
ただひたすら繰り返す儀式
神に祈ろうと叶わない
それなら悪魔にすがれば
何かが変わるのか
誰かを犠牲にしてなんて
出来ない
黒の森
月影に揺れるその姿は
孤独な心が見せた
幻
引き寄せて捕まえて
たとえ悪魔でも良い
貴方とならば
どこまでも
堕ちて行ける
黒の夜
月と星
憐れな少女と魔
光照らされ
舞う白のドレス
残酷な朝の日を待たずに
連れ去った
甘やかな闇の中で
貴方と踊る