おかえり - シャノ (chano)/40mP (40㍍P)
貝慣れたその横顔が
当たり前にそこにあるのが
嬉しくって嬉しくって
照れくさいけれど
名前のない人達が
目の前を通り過ぎていく
この街で巡り合った
あの季節を想う
夏の終わりを告げるこの風が
頬をかすめていく頃
私も少し大人になれたの
あなたに近づけた
ふとした言葉で傷つく
それでも人はまた愛し合う
不器用だけど不器用だから
隣にいたいと願う
去りゆく人もまたいつか
帰るべき場所へと歩き出す
振り向いたらそこにはほら
ありがとう私の大切な人
言葉にするといつでも
意味をなくしてしまうけれど
大好きってありがとって
今すぐ伝えたくて
秋の訪れは噯昧すぎて
いつも気づけないけれど
今年はあなたの
その温もりが
教えてくれたんだ
ふとした言葉で気がつく
いつしか人はまた愛し合う
不器用だけど不器用だから
隣にいたいと願う
何気ない日々に感じる
かけがえのない
あなたの笑顔
目を閉じれば
そこにはほら
ありがとう私の大切な人
夕暮れの明かりが
街を染める頃
あなたの帰りを
待つ私のもとに
そよ風が舞い込む
二人が包み込まれてく
秋空にさようなら
ふとした言葉で傷つく
それでも人はまた愛し合う
不器用だけど不器用だから
隣にいたいと願う
去りゆく人もまたいつか
帰るべき場所へと歩き始める
懷かしい空の下
ありがとう私の大切な人
おかえり私の大切な人