追憶の鏡 - サノトモミ(Sano Tomomi)
词:Midori Kanai
曲:Yuzo Hayashi
暮れてゆく陽の長さだけが
過ぎた時間を知る
温もりをなくした掌
もう何も知らなくていい
重く影を曳いた市電を追いかけて
誰かを探す
風を抱いた髪は
この手をすりぬける
何も残らないの
追憶の袷鏡
同じ景色重なる
季節だけ春へと走る
私を追い越して
満たされた日の想い出さえ
やがて薄れてゆく
なじめない一人の部屋には
無くしたものが溢れ出す
光あせた街に
見つけるものなくて
立ちつくしたまま
二人で来た店は
いつのまにか消えて
見知らぬ人ばかり
流れ星見てたころは
愛されてたあなたに
もう一度夢でもいいの
その声を聞かせて
追憶の袷鏡
同じ景色重なる
季節だけ春へと走る
私を追い越して