幸福なおばけ - 浮森かや子 (浮森佳也子)
词:浮森かや子
曲:浮森かや子
寂しい汽笛ひびいた夜に
あなたはひとりで泣いていました
美味しいパン召し上がれ
やわらかなおべべをどうぞ
なんでも差しだすのだけど
あなたは泣きやまない
ちひさな暗がりの劇場で
きこえないあぶくの声
愛を告げる台詞だけ
何度も繰りかえした
からだを透けて風が通りぬけた
如何やら
わたしはみえないらしい
角砂糖いかが?
てのひらのそれは
こぼれてぢべたに星座を造る
いまは泣いているけれど
いつか立ちあがるでしょう
あかるい声に呼ばれて
ここにわたしをおいて
宝物のやうに髪を撫で乍ら
終幕の台詞を練習しているの
わたしはここにいるけれど
あなたはこちらをみないから
電灯のしたささめく
白い彼等とおんなしね
ふたりの夜の天鵞絨の幕に
ほころび産まれるまで
あなたをまもるわ