届かず消えず、また夜が明ける - 魂音泉 (たまおんせん)
ぶり返す残暑に打ち拉がれ
犇く倦怠
耳に木霊す虫時雨茜裂いて
これは極簡単な物語
今日も静寂の音が鳴り
独りきりの忌子か異端児
どうせまた世界と隔離
各地厄神小鳥が避けて
草木も避けて音にまみれて
偶然鳴るメロディラインのその衝撃
ぶち込む核弾頭
所詮は叶うことなくても
夢見るチャンスだけなら公平
響かせるshoutを重ね
割れるまで繋いでくだけ
頭の中静まり返り
浮かんでく詩また繰り返し
重なるワンシーンから想像
キミとボクとの斉唱
誰も聴いちゃくれないけど
孤独の中のジャムセッション
完成する宝物を大事に
大事に抱えてったんだ
いつの間にかその感情が
欲張りだしてしまったんだ
気付けば想いを込めた
それは儚い愛の歌
夢でjust one time口づけ交わしたい
それが覚めぬようにまだcry and cry
最初っから
知ってようがどうしようもないこの感情
言葉にするだけでも
烏滸がましいから騙しだまし隠してる
この世界でくらいキミに触れていたい
それが覚めぬようにまだcry and cry
聴いて響いて心の音
遠くのキミにそっと届け
この願いは儚く散って
宙に舞って消える
届くわけもない歌声に
ありったけの想いを隠して乗せる
禁忌を犯した少女の声は
やがて空に溶けて消えていった
静寂切り裂く歌声
枯れた森の中残響
変化求めるけれどもそれは
長い事変わりやしなくて
どのくらいだまさか永久か
届かないまま消えた言霊
あっちこっちに響き
渡る鳥たちの囀りも耳に痛くて
欲張りが招いた結果
だんだんと歌うことも苦しくなって
旋律奏でる度に声が
震えてくるからすぐに不安定
これじゃダメだどうか
もう一度だけ高らかに天に咲いて
捨てることもできないのならば
せめて歌の中愛と呼ばせて
夢でjust one time口づけ交わしたい
それが覚めぬようにまだcry and cry
最初っから
知ってようがどうしようもないこの感情
言葉にするだけでも
烏滸がましいから騙しだまし隠してる
この世界でくらい
キミに触れていたい
それが覚めぬようにまだcry and cry
聴いて響いて心の音
遠くのキミにそっと届け
この願いは儚く散って
宙に舞って消える
ぶり返す残暑に打ち拉がれ
犇く倦怠
耳に木霊す虫時雨茜裂いて
例年より身に染みる秋風
終わらぬ夜更かし
天を仰ぎ穴惑い君を思ふ