橙と君の神隠し - fi-fy/723
撫でる様に頬に爪を立てて
気まぐれから
迷い込む誰かを慰めてる
今は戻る道を
忘れているのでしょう
ならば思い出すまでは
一緒にいてあげよう
あくびしたりそっぽ向くけど
ちゃんと傍にいるから
ここにいる
怖がらないでほら
笑ってほしいよ
くるくる廻る迷路で
私についておいで
夜露は避けて歩いてゆくの
短い夢さきっと
ふたりきっと
きらきら光る瞳で
照らしてみせてあげる
いたずらにつけた足跡を
君がここにどれほど居たのかを
夕陽を数え忘れてた
それだけ楽しかった
それでもこの私の名前
いずれは失くすのでしょう
忘れてく
明日の今頃は何して遊ぼう
くるくる廻る迷路で
いつかははなればなれ
小雨が降ればお別れするの
一緒にいたいもっと
ふたりもっと
ふわふわ踊るしっぽで
いつかはするさよなら
消さないで残す爪痕は
帰る場所私にもある
あたたかくてやすらぐ
変わらない
心を分け合って
暮らしているから
とおせんぼ
君は引き返せない
足音消えるまでは
この耳とがらせて
聞いてあげるから
「じゃあね」
くるくる廻る迷路で
私についておいで
夜露は避けて歩いてゆくの
跳ねるリズムでずっと
ひとりずっと
きらきら光る瞳で
君をまた誘えたら
同じ気持ちを繰り返す
そういう気がするよ