root_C / =ALL - Syrufit
夜明けに溶ける
細い指先
あの微笑みと
空になった籠
繋ぎ合わせた
記憶も掠れもう
夜闇に沈む
願いを手折る
心音の雨
ぽつりまた落ちて
戻れる場所も
優しい声も
今はないから
このままで
手を伸ばして願うことも
すこし疲れたよ
淡い色で揺らめくのは
戻ることない軌跡
身を焦がす冷たい火
胸を侵した小さな罪
君のこと思うほど
消えたいほどに
だけど生きてる
記憶断片鳥籠の日々
ウソツキだった
僕を責めていて
焔のむこう
枯れた花さえ潰え
戸惑いながら
飛び立つすがた
佇む僕は過去だけ重ねて
想い出さえもいずれ失くして
あの時から
凍える火に抱かれ眠る日々
もう一度あの手をなんて
在るはずのない奇跡
焼かれてく
罪だけを胸に残して
沈んでいく
ひとりきり
夜の中
手を伸ばすのは誰なんだろう