最期の戦果 - Linked Horizon
壁の彼方駆けだす影
皆を連れて南目指す
兵馬の群れ平和の為
礎となる意思を抱いて
だが
今は独り
今際の同胞切り捨てても
北を目指す
上手くいかず馬も無くし
原始的に原野を奔る
壊れた装置は投げ棄てた
鍛えた己の足で往く
世界が何れほど無慈悲でも
私は最期まで屈しない
文明の恩恵とは何か?
剣の代わりに取った(剣)を
戦う意志で走らせ
武器を構え不気味な森
翳りのなか壁を目指す
震える手で古い(手帳)
記したのは知り得た事実
恐怖はいつでも牙を剥く
弱音を吐くのを待っている
自由を求めて踏み出した
私は最期まで屈しない
木立の陰に不意に現れた
巨人はなんと?口を開き
「ユミルのたみ」
「ユミルさま」「よくぞ」
と意味の有り気な言葉紡ぐ
その姿には知性の
煌めく素養あり
意思の疎通が可能と見た
私は言葉を振り絞り投げ
かけた問いに言葉はなく
ただうめき声だけが
森の静寂に響く
人類史上初めて
巨人と意思を通わせた
そう思ったのは幻想
現実はいつも限界で
上回る許容量
キレた私は
矢継ぎ早悪意を射ちだす
「この世から消え失せろ」
代わる代わる変わる事態
怒号の果て何処を目指す?
追われる影終わりのない
問いに惑う遠い空の下
潰えた希望に背を向けて
背負った(翼)を翻し
儚い明日へと走り出す
私は最期まで
手にした全てが奪われる
最後は誰にも訪れる
人生が何れほど無意味でも
私は最期まで闘った
嗚呼私は最期まで屈しない
これは最期まで闘った
イルゼラングナーの戦果だ