百人一首 -RIN/LEN Allstars- - DuronII

詞：後述

曲：DuronII

君がため惜しからざりし命さへ

長くもがなと思ひけるかな

恋すてふわが名は

まだき立ちにけり

人知れずこそ思ひそめしか

忘らるる身をば思はず誓ひてし

人の命の惜しくもあるかな

玉の緒よ絶えなば

絶えねながらへば

忍ぶることの弱りもぞする

恨みわびほさぬ袖だにあるものを

恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ

逢ふことの絶えてしなくは

なかなかに

人をも身をも恨みざらまし

思ひわびさても命はあるものを

憂きに堪へぬは涙なりけり

筑波嶺の峰より落つるみなの川

恋ぞ積もりて淵となりぬる

めぐり逢ひて見しや

それとも分かぬ間に

雲隠れにし夜半の月かな

難波潟短き蘆のふしの間も

逢はでこの世を過ぐしてよとや

人も愛し人も恨めしあじきなく

世を思ふゆゑにもの思ふ身は

これやこの行くも帰るも別れては

知るも知らぬも逢坂の関

難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ

身を尽くしてや恋ひわたるべき

忍ぶれど色に出でにけりわが恋は

ものや思ふと人の問ふまで

由良の門を渡る舟人かぢを絶え

ゆくへも知らぬ恋のみちかな