変わらぬ朝よ聞き届けて
出来すぎた未来を
いびつに叶った願いには気付かずに
水打つ衆目と交わる視線
真っ青な私を覆う
洒落ていない朱い外套
そして
白けた顔した仏様
どこへ行くの
行くの
路地裏をへだてた先は
おだやかな喧噪
もう笑えない
もう怒れない
もう悲しめない
これ以上大きくなれないわたしは
青い果実
もう泣かない
もう苦しまない
もう痛くならない
これ以上色づかないわたしは
わけも分からぬまま折れた手で祈る
冷たい外套抱き寄せて
あの玄関へもう一度帰れること
劇的な幕切れ
余韻に浸る間もなく
舞台は新たな場面へ
これは誰にも起こりうる物語
次はあなたの番