「ふたり」 - 凛 (Rin')
夕陽沈んでゆく海辺
二人歩いていた
両手つなぎ幸せそうに
そして少し哀しそうに
どこまででも歩いてゆこう
笑い顔の下手な私に
握り返すあなたの手が
うれしくてうれしくて
泣いてしまった
人を好きになることが
こんなに簡単で
切ない事だなんて
まるで知らなかった
抱きしめていて
あの日泣いた私にしたように
頬をよせ唇を奪ってほしい
声を聞かせて
今は遠いあなたのその声を
迷い子になりそうな
私に聞かせて
いつか歩いた道
想いばかり積もる砂浜
刺繍のように続く足跡
波がさらって過去に消えた
胸に穴が開いたみたいで
何も感じられなくて
吹き抜けてく潮風が
欠けた心に少ししみた
願ったのはありふれた
普通のことなのに
どうしてそれすらも
叶わないのだろう?
抱きしめて欲しい
あの日泣いた私にしたように
頬を寄せ唇を奪ってほしい
声を聞かせて
今は遠いあなたのその声を
迷い子になりそうな
私に聞かせて
どれだけのものを
貰い続けたのだろう?
言葉にできないほど今も
愛しています