菖蒲の微笑 - Paradise Eve
夜の帳だけ纏う私を置いて
どこへ行くのでしょう
また会えるのでしょう
決して絶えられない時間も
私は貴方を想い
籠の中の小鳥のように
歌い続けろというの
それは儚すぎる存在だと
きっと誰もが思うのね
けれどただ
泣いているだけじゃない
一人でもこの足で歩いている
立てば芍薬と座る姿は牡丹
走るこの姿百合の花かしら
決して絶えられない時間も
私は貴方を想い
城の中の王女のように
守られていればいいの
それは弱く脆い存在だと
きっと貴方は知っている
けれど何も出来ないわけじゃない
一人でもこの足で歩いている
人は強いものだと言うけれど
きっと孤独には勝てない
だから貴方と共に生きている
一人では越えられない時もある
いつまでも変わらない
人の想いなど無いと知るから
季節に乗せ歌うでしょう
永遠は選ばない
散る花のように刹那を
生きて枯れていきたいの