crisis - shiki
退屈な午後4時
光る猫の眼ひとつ
デタラメな色で描いて
捨てた
空っぽのあたしには
うるさくて耳塞ぐ
終わりとはじまりのsiren
飽けない夜なら
明けないままでいい
あたしを閉じこめるのさよなら
呼吸忘れ泳ぐ水槽
ふわり浮かび足から消えて
息を殺し深く沈む
声が届くはずもなくて
痛み忘れ振り上げる鎌
くるし視界廻りはじめて
嘆き憂い眩暈嘆く
ほらきこえるでしょう
あたしとあたしの鼓動で
嘘の重さはかるの
並べてみて同じなら
透明の方選ぶ
くしゃくしゃに書き殴った
置手紙の最後は
消えかけた線でなぞる
ホントのあたしだから
ひとつ数え動かぬ手足
ふたつ数え下ろした目蓋
みっつ数え切り落とす首
ひらく扉響くsiren
呼吸忘れ泳ぐ水槽
ふわり浮かび足から消えて
息を殺し泡になって
願い届くように流れ
痛み忘れ振り上げる鎌
くるし視界廻りはじめて
嘆き憂い眩暈笑う
ほらきこえるでしょう