気づいてしまった

わかってしまった

あなたのその横顔を見て

わかってしまった

もう終わりなんだと

色褪せたほほ笑みの皮膚に

隠した優しさの赤が

蝕むようにまいにちを

ゆるやかに染めてゆくの

呪いみたいに

いずれ求め合ってまたどこかで

なんてあるはずもない

どうかしてるでしょ

どうしてふたりは出会ったのかな

意味なんてさいしょからなかった

気づいてしまった

わかってしまった

わたしのこの横顔を見て

わかってしまった

今が始まりなんだと

向き合ったあざけりの奥に

捨てられない思いの藍が

尊ぶようにこれからを

とめどなく染めてゆくの

呪いみたいに

いつか真っ直ぐに向き合ってあなたと

話すことができたなら

笑ってくれるかな

どうしてふたりが出会ったのかなんて

意味なんてどうだってよかった

夕闇とけてく

あなたの輪郭に手を伸ばして触れる

まどろみ醒めてく

ぬくもり残したまま鮮やかな花咲かせて

どうしてふたりは出会ったのかな

どうして明日は巡ってくるのか

どうしてあなたを思い出すのか

いつか真っ直ぐに向き合ってあなたと

話すことができたなら笑ってくれるかな

どうしてふたりが出会ったのかなんて

意味なんてどうだってよかった

ありがとうって言えたならよかった