物語を終わらせること

震える手でページを閉じる

感動と葛藤がない混ぜになって迫る

一体いつまで覚えているだろうか

その先もずっとここに残るものを

眠れなくて泣いていた夜に

物語を紡ぐように

眠れなくて泣いている星の

想像を生きているとして

この先思い出すことなんてもう無い

邂逅が僕の中に溶けている

「またね」を言わずに別れること

繰り返して僕は大人になる？

この世界が一冊の本だとして

一葉の詩だとして

目眩く夜だとして

僕はどんな顔で

ハッピーエンドの先を描けばいい？

今更離れられるわけないから

今日も呼吸を続ける

一人の人だとして

眠れなくて泣いていた夜に

語り合った物語の僕らは

きっとこの先の未来にいる

星を捕まえに行こう