鳥はまた独り
月の光に
照らされて
震える羽また
小さな傷増やす
(それぞれの愛
小さな夢)
交差する祈りを
許すように
月を一雫の
涙に浮かべ
どこへ行こう
透明に滲む
蒼白い願いに
沈んでまた
羽ばたけないまま
落とした心の
破片に愛の色
独り寂しく
残されたまま
時にいたずらに
月の光を遊ばせて
手のひらに残る
香りを閉じ込めた
(それぞれの愛
小さな夢)
交差する願いが
消えるまで
月は一雫の
涙に沈み
胸を刺す
残酷に見える
優しい希望を
選んだまま
羽ばたけないなら
忘れたふりした
懐かしいあの歌を
口ずさんで
歩いてゆけばいい
月は一雫の
涙に変わり
落ちてゆく
透明に滲む
蒼白い願いに
沈んでまた
羽ばたけないまま
落とした心の
破片に愛の色
独り寂しく
残されたまま