氷の城 - canoue (カノエ)
词:日山尚
曲:MANYO
凍てついた世界を
白く霞ませる吹雪が
いのちを抱く
ひび割れの鏡は
歪んだ真実の欠片
誰かを蝕んで
閉ざされた城に咲く薔薇の
儚い夢幻
止め処なく降る雪
心を震わせて
穢れなき瞳は何を映す
氷りつく手のひら
触れた唇
いつか全てを溶かす
その日まで
ただ眠る
静寂の雪原
何処かに在るはずの希望
求める影は
白銀の花片
埋め尽くす冷たい道を
ひたすら駆けてゆく
届かない空を見上げても
刺さる棘はそのまま
想いごと雪へと
封じられるのなら
淋しさに疼く痛みも消える
氷りつく涙に指を這わせて
声のない叫びから悲しみが
ほら滲む
閉ざされた城に咲く薔薇の
願いを叶えるため
当て処なく彷徨い
消えてゆく足跡
追い縋る永い旅路の果てに
氷りつく体が
祈る言葉が
もしも別れの刻を告げようと
止め処なく降る雪
深く沈む冬に抗って
未来に何を望む
薄氷の向こうに落ちる涙が
いつか全てを溶かす
その日まで
さあ眠れ