トラウマメライ - 紫咲ほたる
词:RD-Sounds
曲:ZUN
見せたくないものほど
見せてしまいたくなる
かくも甘きアンチノミー
否応もなく
宝石箱がごとくに
かたくかたく封をして
おのれが持つドメイン
聖域のように
美しい貌の奥に
怪物を飼うものにも
柔らかな瞳の奥に
異形を滾らせるものも
圧し潰す心の底で
凝って歪めて変じてしまえば
いいというのでしょう
少女のままに全てが美しいのなら
物語に生きて死ぬこともなく
耳を塞いで
目を背けてしまうのでしょう
そしていつかすべて
忘れてしまうつもりでしょう
固く閉ざされたその箱
"それ"が呻き叫ぶように
軋む軋む心の声
聞けよ《眠りを覚ます恐怖の記憶》
(トラウマメライ)
静かにそっと眠りましょう
二度と目覚めぬほど深く
神聖なるその宮殿
だれもあなたを傷つけはしない
汝がそだてた我だから
汝がかくした我だから
心とはこれほどにも
不完全な自動機械
その奥底眠るものが
伺う復讐の機会
圧潰された汚泥の底で
傷付き害され虚飾られたものが
いつか眼を開く
少女のままに全てが美しいはずが
物語に生きて死ぬそのはずが
耳を塞いで
目を背けたはずなのに
あなたを呪う声が
どこまでも聞こえ来るでしょう?
傷を負い 膿み病んで
眠りに逃げることしかできない
憐れなるその姿
けれど逃げ場所などはない
廻り巡り廻るその因果を
醜き記憶のアンチノミー
穢いその心で
己を焼き続けるがいい
悪意で満ちる宝石箱
"それ"が内より出づるまま
軋む軋む界を越え
出でよ《眠りより覚める恐怖の記憶》
(トラウマメライ)