Friction - 花たん (花糖)
作詞:doriko
作曲:doriko
何か足りないのか 僕は分からずいた
歯車が一つ欠けたように
まるで機械仕掛けの壊れかけの人形
答えを探して伸ばした腕に君の手が触れる
美しく可憐な硝子細工
二つ交わる歯車
生まれた切なさが
回り絡み軋む 箱の中で
小さな部屋の内に広げた小宇宙
何も無い夜空に鐘を鳴らす
ねえこんなに単純なことだと
気づいてしまうことが悲しいんだ
「心が見えない」
鳴いた噛み合う歯に せめてグリスを注し
優しさの中で時を数え
孤独の中で泣き叫んだ少年が一人僕に気づく
強いふりして泣き止む背中は
鏡を背にした僕の姿
いつか錆び付く歯車
事切れる時まで
愛を探しながら苦しむのか
終末を知りながら
限られたグロリア
すがるだけのものを残せるのか
君は僕の糸を引く
支配者か理解者
拒むのは微かな自尊の欠片
熱を帯びた歯車
生まれた切なさが
回り絡み軋む 箱の中で
小さな部屋の内に広げた小宇宙
何も無い夜空に鐘を鳴らす
ねえこんなに単純なことだと知ってしまった
僕はもう二度と一人になれない
何か足りないのか 何が余分なものか
足し合わせてみて少し見えて
おわり