遠く滲む空　描き出した

夢から覚めぬ光景を

散った其処で　儚く咲く今も

それでも思い出すのは

君の瞳

暮れる日々も　焼ける朝も

歩き出す　後ろ姿も

どうか何も　消えぬように

握り締めた侭

何処にも無い　夢に見た花の

香りの　幻覚を

痺れた指先と鼓動が

今でも思い出すのは

君の手

泣いて

黄昏に転がる日々

際限無く繰り返す其れを

未だ見ぬ　手届かぬ憧憬

拝啓

敬愛なる美しき君へ

捧げるこの命焼いて

掲げる其の花の意味を

揺れる日々も　明けぬ夜も

明日に怯える背中も

何もかもを　愛せるように

抱き寄せた　夢ノ花

未だ　消えないで

未だ　癒えぬから

夢と　成らないで

未だ　今は