夢想君語り - 大西沙織 (おおにし さおり)
言の葉の舞い
心に降り積もり
華麗な悪意
君へと溢れゆく
夢を語る時は
笑うものでしょ
つまらなかったら
許さないんだから
自分で読むため
最高に面白い
小説を書いてるだけ
それだけよ
その甘ったるい夢は捨てて
私のものになりなさいすぐに
全てを守ってあげるだから
私だけのため
書いてほしい
世界でたった一つだけの作品
だけど続きは
もう二度と読めない
その甘い夢
私には邪魔なんだ
どうして
君は変わってしまったの
好きなものは好き
胸はって言えるから
文句なんて言わせない
絶対に
最高傑作に出会う瞬間
私はどんな世界に在るの
百万点でも足りないくらい
感動と衝撃を書いて見せる
その時その瞬間
特別に出会うため
小説を書き続けるそうだから
その甘ったるい夢は捨てて
私のものになりなさい早く
全てをあげてもいいのだから
私だけのため書いてほしい